CSS Nite in Aomori, vol.12 フォローアップ – (1)池田 泰延さん

2019年10月5日(土)に開催したCSS Nite in Aomori, vol.12「令和時代のウェブ制作トレンド」のフォローアップとして、池田 泰延さん(ICS)の『最前線のフロントエンド技術〜2019年のモダンコーディング〜』セッションのスライドなどを公開します。
※フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2019年10月)の時点のものです。

最前線のフロントエンド技術〜2019年のモダンコーディング〜
池田 泰延(ICS)

メッセージ

池田 泰延先日はお越し頂きましてありがとうございました。2019年のモダンコーディングということで、HTMLからフロントエンド、デザインへと幅広く技術トレンドを紹介しました。

最先端の技術は制作効率が向上する可能性はあるものの、案件に投入するには少し不安がつきものです。
数年経過すると良い意味で枯れてきて、安心して使えるようになるはずです。このセッションを受講して「まだ早い」と思った方も、数年後には当たり前のように使う時代がくるかもしれないので、長い目でセッションの内容を復習いただけたらと思います。

アンケートでのご質問について、フォローアップとして回答します。

Q. PWAのAndroidとiOSの違いを知りたい
A. AndroidのChromeではPWAとしてほぼすべての機能が利用できます。対してiOS SafariではPWAとしての機能はほとんど利用できません(ホームにアプリを追加する機能と、サービスワーカーのオフラインキャッシュ機構のみ)。
PWAとしてニーズが高いのはプッシュ通知ですが、iOS Safariで利用できないため、正直なところiOS SafariのPWA対応はビジネスで使いづらいといえます。あと1〜2年もたてばiOS Safariのサポートが充実するでしょうから、長い目でPWA対応を計画していければと思います。

Q. 脱WordPressをしたことでのデメリットとは
A. 脱WordPressをしたことの最大のデメリットは導入のしにくさです。WordPressはPHPをウェブサーバーにアップすれば利用可能になるほど導入が簡単ですが、オリジナルのCMS(私の場合はNuxt.jsとマークダウン)にすると簡単には構築できません。

最近は「ヘッドレスCMS」と呼ばれる仕組みが注目されはじめてきています。CMSを管理者用のコンテンツ管理にだけ利用して、ウェブページの表示は別の技術を使うというアイデアです。表示部分にNuxt.jsのようなフロントエンドのフレームワークを導入して、高速表示に特化することができます。代表的なツールとして「WordPress REST API」や「Contentful」があります。とはいえ、ヘッドレスCMSを採用したとしても数ヶ月のフロントエンドの開発が必要になるでしょうから、WordPressの手軽さにはかないません。コストと期間に見合うメリットがあるときに検討してみるといいでしょう。

Q. 脱WordPressの仕組みだと、お客様が記事を書くときにデメリットはないか
A. 本セッションで発表したのが自社内の話だったのですが、マークダウンファイルをGitHubで管理するというワークフローを採用しています。もしお客様に似たようなシステムを提案するとしたらヘッドレスCMSを提案します。お客様にとって原稿記事を書きやすい仕組みを用意することが望ましいからです。

※この問題を考えるときに、ウェブサイトの原稿をどのように管理するか、ということが本質的な課題になると思います。私たち会社では原稿データは何年経っても記事を新しい技術に載せ替えられるようにしたいという強い要望がありました。原稿データは記法の整ったプレーンなデータのほうが再利用性が高く、異なる技術への変換が容易であると考えています。そういった点でマークダウンを採用しました。

 

Twitter

当日のツイートは以下にまとめました。
CSS Nite in Aomori, vol.12「令和時代のウェブ制作トレンド」 – Togetter