CSS Nite in AOMORI, Vol.11

CSS Nite in AOMORI, Vol.11 フォローアップ – (1)権 成俊さん

2017年9月2日(土)に開催したCSS Nite in AOMORI, Vol.11「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」のフォローアップとして、権 成俊さん(ゴンウェブコンサルティング)の『なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか』セッションのスライドなどを公開します。
※フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年9月)の時点のものです。

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか
権 成俊(ゴンウェブコンサルティング)

メッセージ

◆ウェブサイト制作単価はいかにして上がるか写真:権 成俊

創業時は私自身がウェブサイトを制作していました。
2週間で学ぶDreamweaver、2週間で学ぶFireworksという本で学んで、自己流でやっていました。
最初の単価は7万円。
友人に頼まれて、実績を作らせてもらいました。

それから、人の紹介で、10ページ程度のウェブサイトを15万円から20万円くらいでいくつか作りました。
いくつか実績ができてからは、制作は村上や、外注にお願いするようになって、30万円から50万円くらいに。

初めて受注額が100万円を超えたのはECサイトでした。
システムが絡むので、静的なサイトより手間はかかりますが、商品点数は50点くらいで、そこまで大きなサイトではありませんでした。
しかし、売り上げでダイレクトに成果が見えるので、お客様も成果が出るなら費用を上げてくれます。
予算もいただけたので、ある程度時間をかけることもできました。
その結果、大きく売り上げが伸びました。
その実績をセミナーで紹介することで、ECの案件が増えました。

ECサイトを作るとほとんどの場合、売り上げが上がりました。
当時はSEO全盛の時代だったので成果が出しやすかった、というのもあります。
実績を出すことで、またECサイトの制作依頼が増え、依頼されるウェブサイトの規模も、受注額の規模もだんだん大きくなってきました。
商品点数も、数百点から数千点に、いまでは数万〜数十万点というサイトもあります。
期待される成果が大きくなるほど、考える範囲も広がり、勉強しなければらないことも増え、工数も増え、受注金額も上がりました。
成果を追求しているうちに、「そもそも何のためにサイトを作るのか」「お客様はだれか」「何を提供するのか」「それは本当に売れるのか」を考えるようになりました。
ウェブサイトを作る前に、そもそもいま目指していることが正しいのか、を問うべきであり、ほとんどの場合、ゴール設定が間違っていることに気づいたのです。
それから、「ゴール設定」を確認することも標準的なタスクとして設定するようになりました。
ゴール設定のために、決算書を見るようになり、必要に応じて商品やサービスの開発も支援する必要を感じ、今のようなスタイルになったのです。
ご参考までに、当社がウェブサイトリニューアルを行う際のタスクリストをご覧ください。

https://www.dropbox.com/s/igaibirukjmbkj8/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%AF%E8%A1%A8ver2017.xls?dl=0

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◆高いか安いか
話は変わります。
お客様から見た、費用の安い、高いはどのような基準で決まるでしょうか。

多くの場合は、絶対金額です。
10万円は安いけど、100万円は高い、という方です。

しかし、別の見方もあります。
10万円でも成果がない場合は高いとも言えますし、100万円でも利益がそれ以上に出るなら割安だったといえるでしょう。
つまり、成果との天秤で決まるのが合理的だと思います。
私が見積もりをするときは、お客様に提案する費用の前に、まずは以下の二つのものを見積もります。

1)お客様に提供できる成果
2)そのためのコスト

いただく費用が成果を上回っているとお客様に損させることになりますし、
逆にコストを下回っていると、自分たちが損をすることになります。
つまり、見積もりを出すときは

成果>費用>コスト

でなくてはならないのです。
だからこそ、お客様の間では、「ゴンウェブから高い見積もりが出たら、売り上げが伸びる見込みが高い」といわれるくらいです。

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◆成果が求められる時代に

これまでウェブサイトを作るだけで、何らかの成果が出る時代が続いていました。
しかし、そんな時代も終わりが近づいています。
最近は経営の専門家の間でも、デザインの重要性の認識が高まっています。
また、経営もデザインのように直感を大切にするべきだ、という「デザイン思考」という考え方も広まってきました。
デザイン思考を実践している企業の代表として、アメリカのIDEOという会社が有名になりました。
海外ではデザイン会社がコンサルティング会社と合併する例が増え、ウェブ制作会社も、デザイン、制作だけで生き残るのは難しくなってきているといわれています。

おそらく日本でも、クリエイティブ業界はこれからますます成果を求められます。
皆さんにも「この成果によって、投資した費用を回収できのか」を問われるようになるでしょう。
成果を出すには、事前に「選ばれる理由」を作ること。
一言でいえば、戦略を立てることです。

戦略の基本は競合と違う選択をすることです。
同じことをやっていては、同じ結果しか出ません。
違う選択をすることで、違う結果が生まれます。

自社の戦略も考えてみてください。
ウェブのプロフェッショナルとして、デザインの技術を追求する時代は終わりつつあります。
デザインが70点でも80点でも、成果に大きな差は出ません。
それよりも、経営や戦略を学び、作る前のプロセスが0点から30点になるほうがずっと効果的です。
それが一般的になってから取り組み始めても手遅れです。
それではまた競合と同じ選択をすることになってしまいます。
CSS Niteで今回のようなテーマを取り扱ったことで、ウェブ業界は戦略元年を迎えたといえるでしょう。
これからより貢献できるウェブプロフェッショナルを目指す皆さんと、今後も一緒に歩んでゆきたいと思います。
またどこかでセミナーの機会があれば、声をかけてください。
ゴンウェブコンサルティングではデザイナーを募集しておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

http://www.gonweb.co.jp/company-profile/recruit.html
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https://www.internet-strategy-marketing.org/contact/premember_form.html

 

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https://togetter.com/li/1146773