2017年9月2日(土)に開催したCSS Nite in AOMORI, Vol.11「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」のフォローアップとして、大浦 雅勝さん(コンシス)の『「情報の非対称性」の理解でクライアントワークを変える』セッションのスライドなどを公開します。
※フォローアップメッセージは、イベント開催直後(2017年9月)の時点のものです。
「情報の非対称性」の理解でクライアントワークを変える
大浦 雅勝(コンシス)
メッセージ
株式会社コンシスの大浦です。
CSS Niteへのご参加ありがとうございます。
今回のCSS Niteは「Webサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」がテーマでした。
地元スピーカーの役割を果たすにはどんな話をしたらいいのか考えました。1995年にWebと会ってから、Web制作をしようと思ったことは一度もなく、地方でビジネスを成功させるために、インターネットやWebを手段の1つとして捉えてきました。大企業も少なく、インターネットリテラシーも低い地方では、域内の仕事ではWeb制作者が自立するのが都市部よりは難しいのです。さらに、論理的な話より、地域内のヒエラルキーや、地域内カースト制のような地方独特の意思決定も影響しています。
このような意識の違いの話を皆さんに知っていただくために、「情報の非対称性」の理解です。難しい用語に聞こえますが、皆さんの周りで日常起きていることがたくさんあるはずです。この情報格差をなくすことが、効率的な仕事につながっていきます。顧客の知識を向上させるシグナリング、顧客のビジネスを学ぶスクリーニング。私たちがWeb制作を生業とするならば、この2つを徹底するべきです。Webサイトを作りたい顧客はいません。ビジネスを成功させたいのです。Web制作、手を動かす前に、顧客との「情報の対称性」をなくす努力を考えてみることは大切なことです。
青森県は10年遅れている話をしました。これは悲観的ではありません。たとえば、数年後から十数年後にアジア諸国でも経済成長の後に、健康志向になると予想できます。富裕層だけではなく中流階級でも、禁煙や特保のお茶がブームになるはずです。この先、どの地域で何が起きるのか、予想しやすいのです。青森が10年遅れているのであれば、10年後は予想しやすいのです。
株式会社コンシスは「地域の価値を再発見し、IT技術により地域ビジネスの未来を創造する」ことをミッションとしています。Web・IT系の人材は青森県に不足しています。もっと産業を支える人材が必要です。Web制作だけでなく新しい地域ビジネスを創出していくことを目指しています。こんな活動に興味がある方がいましたらご連絡ください。
セミナーの参加で満足することなく、何かアクションにつなげていただければ幸いです。
当日のツイートは以下にまとめました。
https://togetter.com/li/1146773